月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年2月 9日(日)

マタイ5章21-26節 正しい基準を教える主イエス

  

「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。」(マタイ5:21)

 高校生のとき、わたしはスポーツテストで50メートルのタイムを計る審判員をしたことがあります。ところが、わたしのタイムの測り方が間違っていたのでしょうか。すべての生徒の測定結果が普段の記録より良くなっていたのです。その結果、わたしはクラスメートから「走った意味がない」と怒られてしまうことになりました。すべての生徒の記録がよくなったから、それでよかったという訳にはいかなかったのです。

 律法学者やファリサイ派の人々は律法の教えを彼らなりに理解し語っているうちに、誰もが良い結果を得ることができるようにしてしまいました。知らず知らずのうちに律法の教えからズレてしまっていました。ここで主イエスが「命じられている」と言われている部分は、彼らが旧約聖書からつくりあげた一つの基準だったのです。

 主イエスは「わたしは言っておく」と、律法が要求している本当の基準をここで教えられます。主イエスの基準に従うなら、自分の力で「律法による義」を獲得できる人は誰もいません。すべての人が主イエスによって与えられる「信仰の義」を必要としています。

Copyright (C) 2020 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.