月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年1月30日(木)

フィリピ2章19-30節 憐れみの器

  

だから、主に結ばれている者として大いに歓迎してください。そして、彼のような人々を敬いなさい。わたしに奉仕することであなたがたのできない分を果たそうと、彼はキリストの業に命をかけ、死ぬほどの目に遭ったのです。(フィリピ2:29-30)

 「そちらからの贈り物をエパフロディトから受け取って満ち足りています」(4章18節)。エパフロディトはフィリピ教会からの支援物資を、牢獄にいるパウロに送り届けるために遣わされた人です。おそらく彼は、そのままパウロのもとに留まり、捕らわれの身であったパウロの代わりに、キリストのために働いたのでしょう。パウロは彼を、「わたしの兄弟、協力者、戦友」であると言います(25節)。

 しかし、彼は病にかかり、それ以上働けなくなりました。「せっかく祈りと期待をもって送り出してくれたのに、申し訳ない」と感じたかもしれません。実力主義の世の中では、結果が出なかったり、役に立たないと判断されたりすれば、簡単に切り捨てられます。しかし、ここには弱い者に注がれる主の憐れみが教えられています。

 パウロは、エパフロディトをフィリピに帰すにあたり、「彼を大いに歓迎するように。彼のような人を敬うように」と勧めます。病で弱った者は、フィリピに戻っても何もできないのでしょうか。いいえ、主の教会では、弱さを知っている者こそが、憐れみの器として用いられるのです。

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