月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年1月29日(水)

フィリピ2章1-18節 キリストのへりくだり

  

何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。(フィリピ2:3-5)

 一致して歩むようにというパウロの言葉から、フィリピの教会の現実が見えてきます。何らかの争いや不和によって、思いを一つにできないでいたのです。

 教会はキリストの体です。一人ひとりは各器官です。一つの体の中で、各器官どうしが争っていては、体は前に進めません。足は前に進もうとしているのに、目が横を向いていてはしっかりと歩けません。

 パウロは、フィリピの教会が一致して歩むために「へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考えなさい」と教えます。そして、そのへりくだりはキリストのうちにはっきりと示されているのだと。

 時に、へりくだるのが難しく、「わたしを誰だと思っているのだ」と言いたくなる時もあります。しかし、私たちは誰でもないただの罪人です。神の身分でありながら、僕の身分となって自らの命をささげたキリストは、「わたしを誰だと思っているのだ」などとは言われませんでした。「死に至るまで、それも十字架の死に至るまで」へりくだられたキリストが、私たちの内に生きておられます。

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