月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年1月23日(木)

エゼキエル31章 鳥が巣を作る木

  

「大枝には空のすべての鳥が巣を作り
若枝の下では野のすべての獣が子を産み
多くの国民が皆、その木陰に住んだ。」(エゼキエル31:6)

 ここでエジプトは比類なく美しい巨木にたとえられています。その木は他の木々よりも高くそびえ、すべての鳥がその枝に巣を作り、すべての獣、多くの国民がその木陰に宿りました。しかしそのような繁栄もファラオ自身の力によるのではなく、創造者であられる主なる神のご計画によってもたらされたものでした。そのことを悟らずおごり高ぶったエジプトは、その傲慢のゆえに裁かれ滅ぼされ、荒れ果てた場所として鳥と獣の住みかとされます。

 すなわち、もはやエジプトに庇護を求める者はいなくなり、かえって彼らに侵略されます。この預言はバビロンによるエルサレム包囲の終わりごろに語られたと考えられます。窮地でなおエジプトに期待を寄せる民に、その愚かさが明らかにされたのです。

 神を忘れて傲慢になった国はみな、歴史の流れに飲み込まれ、滅びました。主の御国のみが決して裏切ることのない、永遠に続く神の国なのです。そのはじまりはからし種のように小さいのですが、やがては空の鳥が巣を作るほどの大木になります。この神の国に宿り、その成長に仕える者となりましょう。

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