月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年1月11日(土)

箴言25章 あなたを憎む者になすべきこと

  

あなたを憎む者が飢えているならパンを与えよ。
渇いているなら水を飲ませよ。
こうしてあなたは炭火を彼の頭に積む。
そして主があなたに報いられる。(箴言25:21-22)

 これは、ローマの信徒への手紙12章20節に引用されている御言葉です。「あなたの敵を愛せよ」(マタ5章44節)という教えは、主イエスが初めて語られたことではなく、すでに旧約聖書の教えの中にあったものです。レビ記19章18節にも、「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である」と言われています。ここで言われている隣人とは、敵対する人びとをも含みます。

 ですから、主イエスは、ルカによる福音書10章で、良きサマリヤ人のたとえをお語りになったときにも、あえて敵対しているサマリヤ人の善行を引き合いに出して、「だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか」と言われたのです(36節)。

 私たちが敵とみなし、見下しているような人であっても、神の目には尊い人であり、そうした身近な一人ひとりの隣人となることを、神は願っておられるのです。さらに、神は、私たちを憎む者、罪を犯している者が、その罪を認めて、悔い改めをもって生きるようになることを願ってもおられます。

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