月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年11月21日(木)

マタイ22章 神のものは神に返しなさい

  

イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」(マタイ22:20-21)

 主イエスはエルサレムへ入られると、毎日神殿において民衆に教えられました。そこにファリサイ派とヘロデ派の人がやってきて主イエスに議論を吹っ掛けます。彼らはなんとかして主イエスの言葉尻をとらえ、捕まえようとします。彼らは税金を皇帝に納めるのが律法に適っているかどうかを尋ねました。しかし、これは罠でした。適っていないと答えれば、それは皇帝を冒涜したことになります。逆に適っていると答えれば、民衆から反発されます。

 この問いかけに対して主イエスは適っている、いないとは答えられませんでした。主イエスはコインに刻まれている皇帝の肖像を確認させます。当時はローマ帝国によってユダヤは維持管理されていました。その現実から皇帝に税を納めなさいと言われます。

 一方で、主イエスは皇帝の支配の限界を示されます。そして「神のものは神に返しなさい」と言われました。神のものとは、私たち自身のことです。人間には神の像が刻まれています。私たちは神の被造物です。神が私たちを所有されています。ですから、私たちは皇帝にではなく、神にのみ礼拝をささげます。

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