月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年6月15日(土)

使徒12章 神の言葉はますます栄え

ペトロは牢に入れられていた。教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。…
神の言葉はますます栄え、広がって行った。(使徒12:5,24)

 ヘロデ大王の孫、ヘロデ・アグリッパ一世は、ローマ皇帝に取り入って王位を得、さらに支配民の歓心を買おうとして教会を迫害しました。こうして、使徒ヤコブは殉教します。この物語は、ヘロデが神の栄光を自らのものとして、神の裁きによって絶たれたことで結ばれます。

 かつて、ヤコブとヨハネは、主イエスに、右大臣左大臣の地位を願い出ました(マコ10章37節)。使徒ヤコブは最初の殉教者となることで主の栄光をあらわし、願いにまさる光栄を得たのです。

 ヘロデは、迫害を喜ぶユダヤ人を見て、使徒ペトロにも手を掛け、投獄します。教会は、ペトロのために熱心に祈りました。ペトロは、奇跡的に助けられます。ところが、祈っている教会は、この現実を信じられませんでした。彼らは、ペトロが立派に殉教するようにと祈っていたからなのでしょうか。

 祈りは、しばしば私どもの思いにまさってかなえられます。なぜなら、迫害者が倒されるのもそうでないのも、殉教するのもしないのも、ただ神の栄光のため、神の言葉を栄えさせ、広げる目的によるものだからです。

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