月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年4月27日(金)

創世記50章 神は必ず顧みてくださる

ヨセフは兄弟たちに言った。
「わたしは間もなく死にます。しかし、神は必ずあなたたちを顧みてくださり、この国からアブラハム、イサク、ヤコブに誓われた土地に導き上ってくださいます。」(創世記50:24)

 ヤコブの死に続いて、ヨセフの死を記して、創世記は閉じられています。ヨセフもまた最期に信仰の言葉を語ります。ヤコブは、過去に神によって与えられた約束を見つめ、約束のしるしであるマクペラの洞穴に自分を埋葬するようにと言いました。一方、ヨセフは、より将来を強く見つめて信仰の言葉を語っています。神が必ず顧みてくださり、やがてエジプトから導き上ってくださると告げます。ヨセフは、神の約束の将来の実現を預言しています。創世記は、このヨセフの預言の言葉で結ばれています。

 ある信仰者が、こんな言葉を語っておられました。「人生のもっともすばらしい瞬間は、これから先にある」と。若い人ではなく、年配の人がこう言われるのです。「人生」を「世界」という言葉に置き換えてもよいでしょう。

 「しかし、神は必ずあなたたちを顧みてくださる」。ヨセフの子どもたちのためだけの御言葉ではありません。神の救いの御業の完成の日を待ち続けるすべての人のための恵みの言葉です。今を生きる私たちのための御言葉です。「アーメン」(その通りになります)と言うのみです。

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