月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年4月4日(水)

創世記27章 人間の罪と神のご計画

そこで、彼は祝福しようとして、言った。「お前は本当にわたしの子エサウなのだな。」ヤコブは、「もちろんです」と答えた。イサクは言った。「では、お前の獲物をここへ持って来なさい。それを食べて、わたし自身の祝福をお前に与えよう。」(創世記27:23-25)

 27章には、ヤコブが父イサクを騙して祝福を奪い取る場面が出てきます。

 母リベカの発案で周到な偽装工作が行われました。父の好きな料理、毛皮、エサウの晴れ着…。ヤコブは、はじめは不安でしたが、父の前に出た時には一貫して父を騙し通します。ヤコブが父を騙す場面は、緊張感に満ちています。息子の帰宅が早いことに疑問を抱く父にヤコブは、「あなたの神、主がわたしのために計らってくださったからです」と言って、嘘を貫くために神の名を語るという罪まで犯します。親愛を表す口づけも、騙すための手段にしています。ヤコブのずるがしこい罪の性質がエスカレートし、頂点に達した場面と言うことができるでしょう。

 自分が偏愛するエサウを祝福しようとしたイサク、長子の権利を軽んじたエサウ、夫を騙して自分が偏愛するヤコブに祝福を受け継がせようとしたリベカ、それぞれの思惑、罪があります。しかし、人間の思惑や計画を越えて、神はヤコブに契約を受け継がせるというご自身の計画を実行していかれます。

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