月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年2月13日(火)

イザヤ15章 泣き叫ぶ声の中で

叫び声は、モアブの全域に響き渡り
泣く声は、エグライムまで
またベエル・エリムにまで達する。(イザヤ15:8)

 御言葉にじっと耳を傾けていると、至る所から聞こえてくる声があります。それはモアブの人々の嘆き声、叫び声、泣き声です。彼らの傲慢さに対して(16章6節)、神の審きがくだるとき、生きる喜びと楽しみがすべて奪われます。そして、そこには嘆きと悲しみしか残りません。

 このような神の言葉を前にして、正直、どうしたらよいのだろうかと立ちすくんでしまう思いがいたします。神は、私たちが叫ぶその声を真剣に受け止めてくださり、流れる涙をそっと拭ってくださるお方です。だからこそ神に向かって嘆くことに、私たちは意味を見いだすことができるのではないでしょうか。

 しかし、きょうの御言葉には、そのような神のお姿が語られているわけではありません。罪に対する神の厳しい審きと、その審きの中で絶望し、泣き叫ぶしかないモアブの人々の姿が描かれているだけです。私たちは、神に答えを求め、いつもすっきりとした思いの中を生きられるわけではありません。

 神の審きに畏れを抱きつつ、もう一度、心を神に向け直すことがここで求められているのではないでしょうか。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2018 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.