月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年10月31日(火)

詩編19編 罪は、罪を罪と見えなくさせるから

主の律法は完全で、魂を生き返らせ
主の定めは真実で、無知な人に知恵を与える。
主の命令はまっすぐで、心に喜びを与え
主の戒めは清らかで、目に光を与える。(詩19:8-9)

 罪が罪と見えなくなるところに罪の恐ろしさがあります。

 最初の人アダムとエバが、神に食すことを禁じられた善悪の知識の木の実に心奪われた時のことを思い出してみましょう。聖書は記しています。「女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた」(創3章6節)。木の実は、女エバの目に抗えないほどの魅力を輝かせていました。その魅力は、神の言葉が約束していた自由をエバの心に霞んだものにしました。神の言葉に反しても木の実の魅力に身を任せることが当然であると思わせました。結果、エバはアダムと実を食します。

 私たちもそうです。罪に誘う声にささやかれ、心魅了される時、神の言葉は遠ざかり、罪が罪と見えなくなります。だからこそ、神の「律法」、「定め」を心で聞き続けることが私たちには必要です。『ハイデルベルク』は第十戒が求めることを「わたしたちが、あらゆる罪には心から絶えず敵対し、あらゆる義を慕い求めるようになる、ということです」(問113答後半)と教えています。神の戒めが私たちに罪を罪と教え続け、正しさを慕い求めることへと導きます。

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