月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年12月23日(金)

ルカ2章(2) あなたがたのために

「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ2:10-11)

 ベツレヘム近郊の羊飼いに告げられた言葉をよく見て考えてみましょう。誰にとってこのニュースは喜ばしいのでしょうか。おめでとうと言われているのは誰なのでしょうか。「民全体」は厳密にはイスラエルの民のことでしょう。しかし、ルカによる福音書が持っている救いの広がりから考えると、すべての人びとと理解することができます。

 その中には野にいる羊飼いも含まれます。当たり前のようですが、実は、羊飼いは放牧のために安息日を十分に守ることができないため、厳格な人びとからは民の一員と見なされていなかったのです。でも、神はそのような区別をなさいません。このお方は「あなたがたのために」生まれてくださったのです。救い主誕生のニュースは、救いの外にいると思われていた人にとっても、大いなる喜びです。

 ですから、おめでとうと言われているのは私たちなのです。子ども賛美に「うれしい楽しいクリスマス」という歌詞があります。そのうれしさ、楽しさは神が人類に与えられた大きなプレゼントである救い主の誕生という事実があればこそのものです。何とうれしいことでしょうか。

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