月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年12月17日(土)

詩編119編(6) わたしの聖書

主よ、わたしの叫びが御前に届きますように。
御言葉をあるがままに理解させてください。
わたしの嘆願が御前に達しますように。
仰せのとおりにわたしを助け出してください。(詩編119:169-170)

 ふと目にとまった本の1節。「聖書は読むものではなく、味わうものです。神様から私たちへの愛の手紙なのですから」。

 わたしが今、手にしている聖書は、神学校に入学する前、教会のご婦人に図書カードを頂き、新しく購入したものです。それから、7年と少しの時が経ち、美しかった装丁はずいぶんとくすんだ色に染まり、めくるページはずいぶんとくたびれたものになりました。そのような聖書を眺めることが毎朝のわたしの喜びです。初めて、わたしが教会に足を踏み入れた時、年配の方が鞄から大切そうに、愛おしそうに出される聖書の重厚さが目に焼き付いています。その聖書に、わたしの聖書も一歩ずつ近づいているような気がして嬉しい。

 この聖書はわたしの叫びを知っています。わたしの祈りを、嘆願を知っています。そうして、わたしは、あの日よりわずかでも、御言葉をあるがままに味わえるようになったのか。そうぼんやり考えながら、それでも、神の愛が、わたしから片時も離れることがなかったと、また嬉しくなって、きょうも聖書の言葉を追いかけています。

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