月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年12月30日(水)

イザヤ65章 喜びに生きる民

見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。
初めからのことを思い起こす者はない。

見よ、わたしはエルサレムを喜び躍るものとして
その民を喜び楽しむものとして、創造する。(イザヤ65:17-18)

 神の言葉は、どのような苦難の中にも希望を見出す力を主の民に与えます。イスラエルの歴史が、その最も鮮やかな実例です。数々の背きと過ちが、選びと恵みを空しくするのではないかと懸念されるような危機がありました。人間の目では、希望を繋ぎとめることが不可能に思えるほどの失意と闇。それが神の光に照らされた人間の現実です。

 天地を創造された神には、失望もなく諦めもありません。それが「新しい天と新しい地」の創造に結実します。聖書に証しされた神は、人間のあらゆる失意に終わりをもたらす神です。世界のどのような危機にも、明るい見通しをもって立ち向かい、最後の勝利と完成をもたらす神です。

 「新しい天と新しい地」を描く聖書の言葉は、不思議なほど控えめです(黙21章も同様)。イザヤ書が告げる新天新地の最大の特質は「喜び」です。神ご自身が喜びの内におられます。神はその民を喜び、民もまた神を喜びとします。歓喜の光が私たちを待っている、何という幸いでしょう。しかもそれは、終わりでなく真の始まりです。

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