月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年12月23日(水)

イザヤ62章 働き続ける主と共に

エルサレムよ、あなたの城壁の上に
わたしは見張りを置く。
昼も夜も決して黙してはならない。
主に思い起こしていただく役目の者よ
決して沈黙してはならない。
また、主の沈黙を招いてはならない。(イザヤ62:6-7)

 捕囚の苦しみを解かれ、都エルサレムの再建という歴史の節目に、預言者は焦点を当てています。人々は深く傷つき、疲れ果てています。けれども、荒廃したエルサレムを「シオン」という美しい名で呼ぶとき、イスラエルの民の心は喜びと慰めに満たされたに違いないのです(1節)。

 エルサレム再建は、捕囚からの解放という歴史の一点だけでなく、エルサレムが「新しい名」を冠せられる終末の時も視野に入れています。終末に向かう救いの歴史。神の国完成を目指す奉仕と献身。その大切な使命を担うのは、キリストの教会です。教会は、救いの城壁に置かれた「見張り」、「主に思い出していただく役目の者」です。

 求められているのは、怠惰な沈黙に陥らないことです。祈りと賛美を絶やさぬことです。教会の沈黙は、「主の沈黙」さえ招きかねないからです。主は、イザヤの時代も今も、民の苦難と苦闘を思い出してくださいます。主イエスの誕生こそ、神の記憶の結晶、主が沈黙を破られたしるしです。誕生した御子イエスは、やがてエルサレムで罪と死への勝利を得、新しいエルサレムの基礎を完成します。

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