月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年12月21日(月)

イザヤ60章 主は輝いておられる

見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。(イザヤ60:2)

 地上を旅する神の民の歩みから闇が一掃されることはありません。いま味わっている悩みと嘆きはいつ終わるのだろうかとの疑問は、教会とキリスト者を悩ませ苦しめます。人間の目に映る限りでは、「暗黒が国々を包んでいる」現実は、21世紀の日本も、同じように思えます。

 イザヤの預言は、失意と落胆の中で将来への希望を失うかに見える神の民への、普遍的な命令であり激励であり教育です。「起きよ、光を放て」(1節)。これが命令です。「おののきつつも心は晴れやかになる」(5節)。これが約束です。教会は、このような命令と約束のもとで、繰り返し立ち上がり、憂いに満ちた心に、晴れやかな喜びの満ちる経験を重ねてきました。おののきながらも、心は晴れやかにされるのです。

 命令、激励に加えて、神の民への教育の言葉も豊富です。特にここでは「しかし、あなたの上には主が輝き出で」に目を留めます。信仰は、「しかし」という言葉を合図に踏みとどまる決断です。大胆な「しかし」が神の御許から訪れました。この「しかし」が、クリスマスを晴れやかな光に包んでくれます。

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