月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年11月1日(日)

詩編110編 メシア預言

わが主に賜った主の御言葉。
「わたしの右の座に就くがよい。」(詩編110:1)

 この詩は、王の即位式において歌われた式文と解釈されます。宮廷詩人は「わが主」である王に向かって、「主(ヤハウェ)が語られる。主の右の座にあなたは座るのだ」と、最大級の褒め言葉をもって王を称えています。

 ダビデは偉大な王でしたが、主の右に座ることなどできませんでした。イスラエル・ユダの歴代の王も同様です。神の右の座に着座されたのはイエス・キリストだけです。従ってこの詩は、旧約聖書における最高のメシア預言の一つとなりました。

 主イエスは言われます。「どうしてメシアがダビデの子なのか」(マコ12章37節他)。ユダヤ人たちはメシア(救い主)を待ち望んでいましたが、そのメシアとは武力によって敵を打ち破ってくれる軍事的解放者だと考えていました。主イエスは、メシアは人間ではない、神の子だ、と教えられました。

 メシアは「とこしえの祭司」(4節)です。従って異教徒との戦争などありえません。戦いはヤハウェが身を乗り出すように、自ら「諸王を撃たれる」(5節)のです。それは悪の諸勢力が完全に滅ぼされる最後の戦いの日です。

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