月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月22日(木)

サムエル下21章 神のまなざし

ダビデの世に、3年続いて飢饉が襲った。ダビデは主に託宣を求めた。主は言われた。「ギブオン人を殺害し、血を流したサウルとその家に責任がある。」(サムエル下21:1)

 ギブオン人はヨシュアの時代からイスラエルの民と共存してきました(ヨシュ9、10章)。ギブオン人は、ヨシュアに対し賢く立ちまわり、欺くかたちで平和協定を結ぶ約束を取りつけたのでした。

 時代が下って、聖書に記されていませんが、サウル王は何らかの理由でギブオン人の大量殺害を企てたのです。ギブオン人はその犠牲になりました。そして、ダビデの治世のいつか書かれてありませんが、3年間飢饉に襲われます。その原因を託宣に求めたところ、かつてのサウルの殺戮が原因とされ、そのために、ギブオン人の求めでサウルの子孫が犠牲になります。このとき、ダビデはヨナタンの子メフィボシェトを差し出すことをためらい、同名の、サウルの子を替わりとします。

 この一連の事件をどう受け止めるべきか、読者は戸惑うはずです。ダビデの行動を何でも肯定する必要はありません。背景にサウルの家が最後までイスラエル統一の妨げとなった事実があるのではないかと思います。

 昔、キブオン人の悲しみに目を留めておられた神が、今も目を見開いてこの世の痛みをご覧になっておられます。

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