月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年9月14日(月)

サムエル上29章 人の策謀にまさる主の配剤

だが、ペリシテの武将たちはいらだってアキシュに言った。「この男は帰らせるべきだ。彼をもともと配置した所に戻せ。我々と共に戦いに向かわせるな。戦いの最中に裏切られてはならない。…『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と人々が歌い踊ったあのダビデではないか。」(サムエル上29:4-5)

 サウルの追及を逃れてガト王アキシュの元に身を寄せたダビデは、同胞イスラエルと戦う出陣を余儀なくされました(28章1、2節)。きょうの御言葉はその続きです。

 ペリシテ五都市の同盟軍の一翼として、アキシュはダビデを従えて出陣しましたが、ダビデの寝返りを恐れる他の都市の武将に批判され、ダビデを帰還させました。

 ダビデは今まで、罪深い虐殺と虚偽を用いて、身の安全を保ちつつイスラエルを裏切ることを免れてきましたが(27章8〜12節)、この出陣では進退窮まったはずです。しかし、彼の策謀が尽きたとき、神の不思議な配剤により、同胞と戦うことからも、アキシュに背いて亡命地を失うことからも救われました。さらに、次の章によれば、ダビデの拠点のツィクラグはこの時略奪を受けており、帰還しなければ一族郎党を救出できないところでした。策謀に尽きた彼を、主はご自分の御手で守ってくださいました。

 神の配剤は人の策謀にまさります。また、主こそ私たちの拠り所です。危機の日に主の御手に信頼し、まず祈る者でありたいのです。

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