月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年8月30日(日)

箴言21章 地上を潤すのは天国の知恵

主の御手にあって王の心は水路のよう。
主は御旨のままにその方向を定められる。(箴言21:1)

 21章の賢者は、国家の最高権力者である王に向かって、教えと諭しを与えることのできる側近のようです。どのように神の慈しみに守られた王であっても、どのように神の知恵に恵まれた王であろうとも、神に向かって勧めを語ることはできないし、神に向かって英知を誇ることもできません(30節)。主なる神が知恵の源であって、王はその知恵を国土に行き渡らせる水路の働きを委ねられている者に過ぎません。神の知恵は、王の占有財産とは成り得ず、神の御心のままに変化するものです。

 雨の少ない近東では、人間の技術による土地の灌漑が文明の第一歩でした。古代イスラエルの神権政治が用水路に譬えられます。王の統治は完全に神の支配下にあって運河のようです。王の心は神の手の中にあって、水の流れのよう。神は御旨のままにその向きを変えられます。神はぶどう畑の番人として常に水を注ぎ、夜も昼も見守ってくださいます(イザ27章3節)。神の民は潤された園、水の涸れない泉となります(イザ58章11節)。地上を潤すのは、天国の知恵です。

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