月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年8月18日(火)

サムエル上14章 主のためか、自分のためか

この日、イスラエルの兵士は飢えに苦しんでいた。サウルが、「日の落ちる前、わたしが敵に報復する前に、食べ物を口にする者は呪われよ」と言って、兵に誓わせていたので、だれも食べ物を口にすることができなかった。(サムエル上14:24)

 サウル王がペリシテ人の征伐に困難を極めている中、息子ヨナタンは従者と二人だけで敵の先陣を討ちます。これにより、ペリシテ軍が大混乱に陥り、イスラエル軍は攻勢に転じました。ところが、サウルは兵士に、完全に勝利するまで日没前に食べ物を口にすることを禁じ、誓わせていたので、彼らは勝利しながらも、疲労困憊していました。しかし、それを知らなかったヨナタンは蜂蜜を見つけて口にしたとき、目が輝き、元気を回復しました。そして、父の愚かな禁令を非難しました。

 サウルは後に進軍に際して神の御心を尋ねたところ、答えがなかったため、誰かがあの禁令の誓約に違反したことに対する神の怒りと見て、犯人を突き止めたところ、ヨナタンであることが分かりました。サウルは我が子でも殺そうとしましたが、兵士の賢い進言によって、ヨナタンは助かりました。これらはサウル一流の独断専行の事例です。

 主のためと固く信じて行った結果、他人を自分の愚行に巻き込む。決して他人事ではありません。主のための働きには自制も必要です。

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