月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年8月6日(木)

サムエル上8章 誰の戦いをたたかうのか

民はサムエルの声に聞き従おうとせず、言い張った。「いいえ。我々にはどうしても王が必要なのです。我々もまた、他のすべての国民と同じようになり、王が裁きを行い、王が陣頭に立って進み、我々の戦いをたたかうのです。」(サムエル上8:19-20)

 わたしが学校を卒業して就職した会社で、仕事の動機付けとして叫ばれていたのが「自己実現」という言葉でした。なりたい自分、得たい成功を己の力と努力で勝ち取る。わたしはすっかり舞い上がり、懸命に働いたのですが、そのときわたしは人生の中心に神ではなく自分を据え、神をまるで己の欲望や成功を手助けしてくれる存在としてしか思っていませんでした。

 イスラエルもまた、「他のすべての国民と同じように」王を求めたのですが、その本音は、神の戦いを神に従って戦うのではなく、これからは「我々の戦いを」雄々しく戦い、自分の手で勝利を獲得し、自分の力で成功し繁栄したいという自己実現でした。彼らは、神に依り頼んで生きるという神中心の人生を放棄し、自分中心に生きようとしていたのです。

 私たちには、自分を人生の中心に据えようとする誘惑がいつもあります。まるで神がわたしの目的のために戦ってくれるかのような錯覚を起こします。しかし、自分を目的とした戦いに神はおられません。もう一度、神中心の人生に立ち帰りましょう。

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