月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年5月27日(水)

ヨエル3章 すべての人に神の霊を

その後
わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。
あなたたちの息子や娘は預言し
老人は夢を見、若者は幻を見る。(ヨエル3:1)

 旧約時代の人々にとって何よりの祝福は、神の平和を与えられることでした。その神の平和は、神の霊によって与えられると考えられていました。けれども、旧約時代にはいつでも誰にでも神の霊が与えられるということはありませんでした。神の霊は、特別な時に特別な人にだけ注がれたのです。それがここでは、「すべての人にわが霊を注ぐ」と言われています。

 この驚くべきヨエルの預言が成就したのは、主イエスが昇天されたのちのペンテコステの時でした(使2章)。

 神の民が大地の収穫をお祝いし、感謝する(民28章)ペンテコステのお祭りのさなか、一つの家に激しい音が響き渡りました。そのとき、一同は「わが霊」なる聖霊に満たされました。

 ここに新しいキリストの教会が誕生しました。それは、神が預言者を通し約束し、旧約時代の人々が祈り求めた神の平和が到来した瞬間でした。教会は神の霊に満たされた人々の集まりです。私たちはそれぞれの弱さを抱えながらも、神の霊の共同体の中で、神の平和に生かされています。この平和の中を生きていきましょう。

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