月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年10月6日(土)

フィレモン オネシモに対するパウロの愛

その場合、もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、つまり愛する兄弟としてです。オネシモは特にわたしにとってそうですが、あなたにとってはなおさらのこと、一人の人間としても、主を信じる者としても、愛する兄弟であるはずです。だから、わたしを仲間と見なしてくれるのでしたら、オネシモをわたしと思って迎え入れてください。(フィレモン16-17)

 この手紙はパウロの獄中書簡の中の一つで、コロサイにいるフィレモンに宛てて書かれています。この手紙の中に、フィレモンの奴隷であったオネシモという人物が出てきます。オネシモは主人の物を盗んでローマへ逃亡したものと思われます(18、19節)。

 しかし、オネシモは神の導きによってパウロに出会い、福音を聞いて罪を悔い改め、主イエスを救い主として信じました。パウロは「監禁中にもうけたわたしの子オネシモ」(10節)と記すほど、彼を愛し、できれば自分のもとにオネシモを引きとめておきたいと願っていました。しかし、本来の主人フィレモンのところに送り返さなければなりません。送り返すにあたって「今は主を信じる者、役に立つ者にされているので、奴隷以上の者、愛する兄弟として受け入れて欲しい」と執り成しました。

 キリスト者は、オネシモのように真の主人である神の前に生きる者に変えられました。神は、パウロの愛に優る大きな恵みを携えて、私たちを待っておられます。

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