月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年7月23日(月)

エレミヤ36章 迫害に遭う聖書

王は宮殿の冬の家にいた。時は九月で暖炉の火は王の前で赤々と燃えていた。ユディが三、四欄読み終わるごとに、王は巻物をナイフで切り裂いて暖炉の火にくべ、ついに、巻物をすべて燃やしてしまった。(エレミヤ36:22-23)

 何と恐ろしいことでしょう。ヨヤキム王は、主の御言葉の巻物をすべて燃やしてしまいました。王は、神に逆らうユダの国の滅亡が語られた預言に我慢ができなかったのです。

 王の意向に逆らうことは死を意味するなかにあっても、勇気をもって、王の行為を止めようとした少数の人もいました。巻物がすべて燃やされた後、主の言葉がエレミヤに臨みました。「初めの巻物に記されていたすべての言葉を、元どおりに書き記せ」(28節)。神の言葉を止めることはできません。エレミヤは御言葉に従いました。心くじけてダイジェスト版を作ったのではなく、更に詳しい「増補版」を作りました(32節)。

 聖書は、このような苦しみの中で保たれてきた言葉です。聖書を読む者は、どの時代にも迫害に遭ってきました。現代でも宣教師たちが、イスラム圏や共産圏の人びとに大変な苦労をして聖書を「密輸」しています。私たちも、この世の権力に妨害されても聖書を人びとに届け続けねばなりません。

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