月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年3月20日(火)

エレミヤ4章 預言者の目

わたしは見た。
見よ、大地は混沌とし
空には光がなかった。
わたしは見た。
見よ、山は揺れ動き
すべての丘は震えていた。
わたしは見た。
見よ、人はうせ
空の鳥はことごとく逃げ去っていた。(エレミヤ4:23-25)

 神は、罪に堕ちたイスラエルを審判されます。すなわち、背信の民を、御手をもって打たれ、滅ぼされます。都は廃墟と化し、民は捕虜となって敵国に引いていかれます。そのことはやがて起こります。エレミヤは、捕囚の出来事の目撃者となった預言者です。

 しかしエレミヤが「見よ、実り豊かな地は荒れ野に変わり、町々はことごとく、主の御前に主の激しい怒りによって打ち倒されていた」(26節)と語ったこの時には、町は平穏そのものでした。エレミヤのまなざしは、まだ起こっていないけれども、やがて起こることを、先取りして鋭く見抜いていたのです。神の目に映ることとこの世の目に映っていることの間には、ずれがあるのです。

 この世が見せかけの平和や偽りの安心を吹聴しているなかで、神の目で見、神の言葉を正面から語る者こそが真の預言者です。教会も、現代社会にあって、預言者の務めを果たさねばなりません。そのために、救いの真理を深くわきまえていなければなりません。

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