月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年11月11日(金)

マルコ15章 本当にこの人は神の子だ

百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。(マルコ15:39)

 この百人隊長は仕事柄、今までに幾人もの受刑者を見てきたことでしょう。彼は、主イエスの十字架上の態度を見、叫んだ言葉を聞きました。「このように息を引き取られたのを見て」、この人はただ者ではない、とわかりました。それで「本当に、この人は神の子だった」と告白しました。

 彼の発言は、イエスは神そのもの、生ける神である、という第三者による大事な証言です。この福音書の1章1節に「神の子イエス・キリストの福音の初め」とあります。マルコは、「神の子キリスト」を指し示すことを目的とし、クライマックスともいえる告白を、百人隊長に語らせています。

 私たちは、百人隊長の立ち位置に自らを置き直し、もっと十字架に近づきましょう。通りかかった人びとや、祭司長たちや律法学者たちのように自分の立場に留まって遠くから観察している者であってはなりません(29〜32節)。十字架の間近で主イエスを「神の子キリスト」と告白するために、この福音書が存在しています。

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