宗教改革ののろしを上げたマルティン・ルターは、修道士であり、大学で聖書を教える教授でもありました。彼は、ローマ書を講義する中で、福音に啓示されている「神の義」とはキリストが十字架によって勝ち取った義にほかならないことを発見しました。人は罪人であり、神の御前に何も誇ることはできません。人の救いは、キリストが十字架と復活によって勝ち取った義を、信仰によって恵みとして受け取ることによるのです。わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。(ローマ1:16-17)