イザヤ55章　聞き従って、魂に命を得よ

耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。
聞き従って、魂に命を得よ。（イザヤ55:3）

　「渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい」（1節）。なぜ、私たちは忙しい一日の中に時間を取り分け、リジョイスを開き、聖書を読むのでしょうか。それは主の語りかけがなければ、私たちの魂は渇いてしまうからです。

　この世の利得に縛られて、神と共に歩むことに踏み切れない人びとに対して、主は預言者を通して、その歩みの空しさを示されました。魂の飢え渇きを満たせない事柄に労苦する人生は、空しい人生だというのです（2節）。確かに、私たちは、この世のことで一日の歩みのすべてを埋め尽くされるとき、空しさを感じます。それこそ、魂の渇きです。

　神は、無償で、この渇きをいやしてくださいます。神と共に歩む一歩を踏み出すように、神は永遠の契約の中に私たちを置いてくださいます（3節）。そして、時間を取り分け、主を慕って御言葉に向かう私たちに、「耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。聞き従って、魂に命を得よ」と語りかけ続けておられるのです。

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