月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年5月2日(月)

イザヤ23章 地上の栄華の滅び

それを定められたのは万軍の主である。
ティルスの誇る美しさをことごとく汚し
世界に重んじられていた者をすべて辱めることを。(イザヤ23:9)

 ティルスといえば、古代地中海世界における一大商業都市です。ダビデの王宮やソロモンのエルサレム神殿建築は、このティルスからの資材や工夫たちの助けがあったからこそ成し遂げられました。

 しかし、ティルスが提供したのは、それだけではありません。あり余るほどの富を与え、信仰の喜びに満たされていたイスラエルの心を、物質的な喜びで麻痺させます。また、イスラエルの王アハブは、ティルスの王女イゼベルを妻に迎え、偶像礼拝への道を開きました。

 人間の英知と富の集積である大都市は、人びとの憧れです。多くの人は繁栄が続くようにと神々に願をかけます。しかし、生ける真の神は、破壊することもおできになるお方です。ティルスは、アッシリアやバビロン等の帝国の標的となり、破壊と略奪に遭いました。

 神は、ティルスの美しさを汚すことで、真の英知とは何か、真の富とは何かに、人びとの心を目覚めさせてくださいます。富めるときも貧しいときも、信仰の喜びで心を満たしたいものです。

コントローラ

Copyright (C) 2011 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.