月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年2月27日(日)

箴言14章 共に生きるための秩序

弱者を虐げる者は造り主を嘲る。
造り主を尊ぶ人は乏しい人を憐れむ。…
聡明な心では知恵は憩っているが
愚か者の中では自らを示す。
慈善は国を高め、罪は民の恥となる。(箴言14:31-34)

 神を知ることは、個人の生き方を変えるだけでなく、共に生きるための内なる秩序を形成し、人が共に仕え合う社会を求めることへと向かいます。

 箴言がここで語る「愚か者」とは、神を必要とせず、自分のためだけに生きる者のことです。「愚か者」は、短気で激情的であり、弱者を虐げ、自らを誇示します(29〜33節)。共にいる者を、自らの欲望や利益のために利用する生き方は、周りに否定的な影響を与え、共同の生を蝕みます。

 反対に、「知恵ある人」とは、主を畏れ、神の正義を知る者のことです。「知恵ある人」は、忍耐と英知を持ち、穏やかで、乏しい人を憐れみます。主の正義に生きる生き方は、共同体に積極的な影響を与えます。神の正義は、共に生きる生活への励ましです。「それぞれ自分のぶどうの木の下、いちじくの木の下に座り、脅かすものは何もない」(ミカ4章4節)と言える生活です。神の知恵は、共に生きる生活に向かう真実な道を、今日も私たちに教えています。

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