月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年12月23日(木)

ルカ2章(2) まことの救い主

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。(ルカ2:11)

 御子イエスがお生まれになったのは、強大な力を持ったローマ帝国が地中海世界を支配していた時代です。この時代は「ローマの平和」と呼ばれ、このような平和をもたらしたローマ皇帝は「救い主」と呼ばれました。その平和とはどのようなものだったのでしょうか。人びとは息を殺して、ひたすら圧政に耐えつつ、生き延びるだけでした。そこにはとても生きる喜びはありませんでした。

 キリスト者は、このようななかで、このお方をローマ皇帝と同じ敬称である「救い主」と呼びました。このお方は、王室に住まず、屈強な軍隊を従えてもいません。飼い葉桶に寝かされている赤ん坊です。しかし、この方こそ、私たちの罪を贖う唯一の救い主です。

 このお方は、この世の栄光や人間の力を誇りません。また、そのようなものによって私たちを救うのでもありません。そうではなく、ご自身の命を十字架に献げてくださいました。このお方によって私たちは罪赦され、主にある真実の喜びに生きることができます。

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