月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年12月15日(水)

民数記21章 見上げれば、命を得る

主はモーセに言われた。「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。蛇にかまれた者がそれを見上げれば、命を得る。」(民数記21:8)

 荒れ野の旅を続けて四十年。主はマナを日ごとに備えて彼らを養い続けて来られました。この日もそうです。けれども、民は言うのです。「私たちはこのみじめな食物に飽き飽きした」(5節、新改訳)。主は感謝を知らない彼らに、咬まれたときに焼けつくような痛みを与える炎の蛇を送られます。

 助けを求める彼らに、主は救いを得る方法を示されました。「見上げて命を得よ」と。民には旗竿の先の青銅の蛇が、神の怒りの象徴のように見えたことでしょう。咬まれた痛みの中でこれを見上げるとき、人びとは神の怒りを避け得ない自分、主の憐れみがなければ望みのない自分を見出したことでしょう。蛇を見上げる悔い砕かれた心こそ、救いへの第一歩です。

 主イエスは、「人の子も上げられねばならない」(ヨハ3章14節)とおっしゃっています。むかし、炎の蛇をもって赦しと命とを与えられた神は、十字架に上げられた主イエスを信仰の目をもって仰ぎ見る者に、今、死から命に移される祝福を与えてくださいます。

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