月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年12月3日(金)

ローマ15章 互いの向上

わたしたち強い者は、強くない者の弱さを担うべきであり、自分の満足を求めるべきではありません。おのおの善を行って隣人を喜ばせ、互いの向上に努めるべきです。(ローマ15:1-2)

 キリスト者に求められる特質は、他者に対する愛の配慮です。教会にあって互いに思い合うことは、お互いが教会の頭であるイエス・キリストの体として一つとなる上で、欠かすことはできません。

 1節の「担う」とは、「背負って運ぶ」という意味です。これは十字架を背負うとか、重荷を背負う、という言葉と共通しています。様々な意味で強く力ある者は、霊的・信仰的・経済的・社会的に弱い立場にある他のキリスト者の弱さを担って、彼らと共に生きることが、求められています。

 そして2節には、さらに積極的な勧めとして、教会の共同体としての責任の自覚が求められています。他の人の益を図ること、それはキリストの体を形成することです。そして節と節が主イエスによって強められ成長することです。だからこそ、「自分の満足を求めるべき」ではないのです。これは「自分を喜ばせてはならない」とも訳されます。自らの満足と歓心と利益を追い求めることに対する忠告が、ここにあります。

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