月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月21日(火)

サムエル下9章 対立候補への忠実

ダビデは言った。「サウル家の者がまだ生き残っているならば、ヨナタンのために、その者に忠実を尽くしたい。」(サムエル下9:1)

 サウルの息子ヨナタンには、足の不自由な息子メフィボシェトがいました。彼は、祖父も父も亡き後、国がダビデのものとなった今、ひっそりと生きています。イスラエル王国樹立後のダビデは、彼をはじめサウル前王家の生存者に忠実を尽くしたいと申し出ました。

 ダビデはこのメフィボシェトの身が立つようにしてやることによって、かつて交わしたヨナタンとの契約にどこまでも忠実であることを証ししました。これは決して、将来起こり得る政争の火種を予め除去しておこうと計算して行ったことではありません。利害打算をはなれた誠実な思いから出たことです。

 神ご自身が、かつてダビデに示された約束に対して忠実であられたので、ダビデは王位を獲得し、王権を確立できました。ダビデはこれを明確に理解していました。神の忠実に自らの忠実をもって応答する姿勢が、サウル王家の生存者への慈しみに反映し、結実しています。これは、まさに、神の人・神の器の姿といえるでしょう。

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