月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月19日(日)

詩編70編 主よ、遅れないでください

神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。
速やかにわたしを訪れてください。
あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。
主よ、遅れないでください。(詩編70:6)

 「神よ、速やかに助けてください」(2節)、「主よ、遅れないでください」。これは熱烈な祈りの言葉です。もしかすると、こうした祈りは、あまりに傲慢で不遜なものに思われるかもしれません。しかし、そうではありません。神に深い信頼を寄せていなければ、誰もこのように祈ることはできないでしょう。

 私たちの祈りは、形ばかりの、美辞麗句を並べたものに終始しがちかもしれません。けれども、罪深い現実に生きる自分自身と隣人の悲惨、窮状、また教会の不完全さをほんとうに自覚するなら、祈りは熱烈にならざるを得ないのではないでしょうか。神との間には、「速やかに」とか「遅れないで」とか神を急かすような祈りさえも許されている、いいえ、神はこのように祈ることを私たちにお求めになってもおられます。

 カルヴァンの注解書に書いてある言葉を借りて言えば、このような祈り、すなわち「神よ、速やかに来てください」、という祈りを、我々が用いることが許されているということが、神の大いなるいつくしみです。

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