月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月15日(水)

サムエル下7章 神の「否」の中で

「主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。」(サムエル下7:11-13)

 エルサレムに神の箱を安置できたダビデはさらに、神殿を建てようとします。それは、神の臨在と贖いを内外に対して末永く知らせるものとして、重要でした。また、自分は立派な王宮に住んでいるのに、象徴的な意味での神の住まいが天幕であるのは申し訳ないという、信仰的な動機もありました。

 ところが、主なる神はそれを許されませんでした。神はダビデの願いを単に拒否されたのではありません。その願いを汲み取りながら、彼の子が神殿を建てるとの約束を与えられたのです。

 神殿建設はできなくても、ダビデは神の「否」を聞いたとき、即座にそれに従いました。彼の祈りがそれを証ししています。彼は神の器としての自分の「分」をわきまえ、神の御業の進展における自分の位置と使命を知り、神殿建設準備の役割を引き受けました。

 彼に続くソロモン王のもとで、王国の繁栄がありました。そしてその先に主イエスがおられます。復活の主イエスのからだが、神殿であり教会です。主により神の国とその王座は、とこしえに堅く据えられたのです。

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