月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月24日(火)

ヨナ1章 ヨナの逃亡と神の追跡

ヨナは彼らに言った。「わたしはヘブライ人だ。海と陸とを創造された天の神、主を畏れる者だ。…わたしのせいで、この大嵐があなたたちを見舞ったことは、わたしが知っている。」(ヨナ1:9-12)

 ヨナは、主の命令に逆らって、タルシシュに向かいました。預言者として召された者が、神の言葉を語ることを拒み、神から逃れようとしています。すると主は大風を起こし、ヨナが乗った船は、転覆の危機に陥ります。

 嵐の原因がヨナの逃亡にあることが、くじで明らかになり、ヨナは自分がヘブライ人であること、天の神を畏れる者であることを白状します。主がヨナを追い詰め、この告白へと導いてくださいました。ヨナが自分の罪状を述べることによって、嵐のなかにあっても、ヨナと神との関係にはわずかな光が見えてきます。

 ヨナの姿は、私たちの姿とも重なるのではないでしょうか。神から逃げていることを隠し、普通の旅人を装って、この世の生活をしています。しかし、神が追いかけてこられるのです。そして、苦境のなかで、神の御手から逃れられないことを悟ります。私たちも、ヨナのように、神を手こずらせています。神に反抗し、深い海に沈むヨナを見捨てられなかった神が、神から離れようとする私たちを見守っておられます。

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