月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月17日(火)

レビ5章 賠償を求める神

それから彼は償いとして、相当額の無傷の雄羊を群れから取って、主にささげ賠償の献げ物とする。祭司が彼のために主の御前で罪を贖う儀式を行うと、責めを負ったすべてのことに赦しが与えられる。(レビ5:25-26)

 「贖罪の献げ物」が「罪を清める」ための定めであったのに対して、「賠償の献げ物」は、神または隣人に与えた損害を償うための定めです。ここで神は、その罪が故意か不注意かにかかわりなく、ご自身または隣人への賠償を求めておられます。

 賠償の献げ物の定めの多くは、社会的また経済的な損害に対する償いの意味が強く教えられています。主の戒めを破った罪が赦されるには、神と隣人に対するいずれの場合も、代償が求められています。罪に対する神のまなざしは、罪の大小や事情にかかわらず厳正です。ここに、聖書が私たちに示す罪の厳密な理解があります。神の御心を謙遜に受け入れ、罪への恐れを学び取るべきです。

 このような「完全な賠償」(24節)を誠実に果たした人、エリコの徴税人ザアカイを心に留めましょう(ルカ19章1〜10節)。ザアカイは、不当な税の取立てで富を得た人です。しかしキリストを家に迎え、不当な取立て分の四倍を隣人に弁償しました。主は言われます。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから」(同9節)。

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