月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年7月27日(火)

ゼカリヤ9章 ろばの子に乗る平和の王

娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者高ぶることなく、ろばに乗って来る雌ろばの子であるろばに乗って。(ゼカリヤ9:9)

 9章から新しい展開となり、メシアとメシアによって実現される神の国の祝福の預言が語られます。

 このとき、イスラエルの民の関心は、神に向かうのではなく、周辺諸国の知恵・富・武力に向かっていました。結局この世界を支配するのは、この世の権力や知恵によるのではないか、という大いなる試みの中に置かれていたのです。

 しかし、そこでゼカリヤに主の言葉が臨みます。神の計画は、どこまでも福音による神の平和の実現にありました。まさに神が遣わしてくださるメシアは、軍馬にまたがる将軍のようにではなく、雌ろばの子に乗って入城なさる柔和で謙遜な平和の王です。

 イエス・キリストは、私たちの罪と咎とを負って十字架で死んでくださり、神との平和を実現された真の王です。今も富の力や核の力こそが世界の平和を実現すると考えるこの世に対して、私たちは主の平和を心から願い求めたいと思います。聖書の平和は、単に戦いの無い状態を示すのではなく、まことの充足を意味しています。平和がありますように。

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