ダビデは、アビシャイを連れ、サウル王の陣営に侵入しました。ダビデは、眠っているサウル王を殺すこともできましたが、手をかけませんでした。そして、目覚めた王と家来たちに、枕元から持ち帰った槍と水差しを見せます。24章の続きとして読むと、執拗にダビデの命を狙い続けるサウルの悪とそのサウルにも恨みを抱かないダビデの善との対比が際立ちます。今日の場面は、「悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい」(ロマ12章21節)というパウロの勧めの具体例となっています。「今日、わたしがあなたの命を大切にしたように、主もわたしの命を大切にされ、あらゆる苦難からわたしを救ってくださいますように。」(サムエル上26:24)