月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年10月28日(水)

士師18章 王がいない中での悪行

彼らはミカが造った物と彼のものであった祭司を奪って、ライシュに向かい、その静かで穏やかな民を襲い、剣にかけて殺し、町に火を放って焼いた。その町はシドンから遠く離れ、またどの人間とも交渉がなかったので、助けてくれる者がなかった。(士師18:27-28)

 ここには、イスラエルのダン部族がどのようにして、自分たちの土地を手に入れたのか、ということが記されています。

 ダン部族にも割り当てられていたカナンの土地がありました。けれども、ダンの人びとはその土地を入手できませんでした。そのために、遠く北上して、ライシュの町にまでやってきました。ダン部族の人びとは、ライシュという町に住む人びとが静かで穏やかな民であることを知り、その町を奪い取ることを考えました。そして、彼らはこの民を襲い、剣にかけて殺し、町に火を放ったのでした。敵対していない民の土地を力で奪い取りました。この物語を記す18章は、「王がいなかった」(一節)という説明で始まっています。真の王の導きを受けることができないイスラエルの中に、憐れみや神への畏れがなかったことを表しています。

 新約において、私たちの王は、平和の主です。決して、王がいないような振る舞いをしてはなりません。私たちは、平和の王の導きと支配下にあることを、自らの生活を通して証しすることを、求められています。

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