月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年7月14日(火)

創世記40章 夢を解き明かす男

監獄につながれていたエジプト王の給仕役と料理役は、二人とも同じ夜にそれぞれ夢を見た。…ファラオは給仕役の長を給仕の職に復帰させたので、彼はファラオに杯をささげる役目をするようになった…。ところが、給仕役の長はヨセフのことを思い出さず、忘れてしまった。」(創世記40:5,21,23)

 ヨセフが牢獄で過ごしていたある日、王に仕える二人の宮廷の役人がヨセフと同じ牢に入れられ、彼のもとに預けられます。ある夜、二人は夢を見て、その夢がヨセフによって解き明かされます。給仕役の長には、釈放復職の明るい将来が、料理役の長には、死刑が予告されました。

 ヨセフは、給仕役の長に、「釈放復職の際にはわたしを思い出してください。そして、ファラオにわたしの身の上を話し、この牢獄から抜け出せるように計らってください」と予め頼んでおきました。ところが、復職が果たされても、この給仕役は、仕事が忙しかったのか、二年間もヨセフのことを思い出しませんでした。

 もし、すぐに、給仕役の長がヨセフのことをファラオに伝えていたらどうでしょう。夢を解き明かして、宰相に上りつめるというその後の大逆転劇は生まれなかったでしょう。人の罪や不義理をも用いて、神は御自身の壮大な救いの物語を展開されます。

 「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」(ロマ11章33節)

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