月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年4月17日(金)

ルカ24章 からだの復活

そこで、焼いた魚を一切れ差し出すと、イエスはそれを取って、彼らの前で食べられた。(ルカ24:42-43)

 キリスト教信仰は、からだを大切にし、からだの復活をもって完成する信仰です。このからだの復活の先駆け、初穂がキリストの復活です。

 もう亡くなりましたが、椎名麟三という作家がいました。戦前は共産主義者でした。戦後導かれて教会に来て、やがて聖書を読むようになりました。復活の主が弟子たちの目の前で焼き魚を食べられたというところで、急に心が変わり、復活の主を信じることができた、と彼は『私の聖書物語』に記しています。

 彼は、このとき、主イエスの口の周りには焼き魚の残りが付いていたかもしれない、と作家の想像力をもって語ります。魚を食べるとは、あまり格好のいいものではありません。しかし、主イエスはこのようにしてご自分の生きておられることを弟子たちに示されたのだ、ここに主イエスの愛が示されている、と彼は受けとめたのです。

 主イエスは弟子たちと一緒に焼き魚を食べることにより、からだの復活を示されたのです。私たちが食卓で魚を食べるとき、このことを覚えて確認できたら幸いです。

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