月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年2月18日(水)

コヘレト12章 神を畏れ、その戒めを守れ

すべてに耳を傾けて得た結論。「神を畏れ、その戒めを守れ。」これこそ、人間のすべて。(コヘレト12:13)

 「気が付けば、こんな年になっていた。」このような感慨は、なにも高齢の人だけのものではありません。若い人にとっても、気が付けば時が去り、失われた時は取り返しがつかないことに気付くときがあります。そして、がっかりし、悔いるのです。コヘレトは、年を重ねることに不安を抱いた人であるかもしれません。

 いろいろのことを求めて人は生きています。知識、学歴、地位、名声、富……。これらを追い求め、一部を手に入れ、しかし大切な部分を取り逃がし、そのようにして、人生はいつのまにか過ぎ去っていきます。これらはいずれも、コヘレトが生涯にわたって追求し、その意味を探求したものです。コヘレトに残ったのは、空しさだけです。どこかで求め方をまちがったのではないでしょうか。

 13節は、コヘレトがたどり着いた結論です。「神を畏れ、その戒めを守れ。」神を畏れるよりも、自己実現を重視する時代です。この風潮は、どうかするとキリスト者をも巻き込む力ある誘惑です。考え行うことの優先順位を神とその戒めに譲り、常に神を第一として歩みましょう。

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