月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年2月9日(月)

コヘレト7章 どんなに空しく思えても

この空しい人生の日々にわたしはすべてを見極めた。善人がその善のゆえに滅びることもあり悪人がその悪のゆえに長らえることもある。(コヘレト7:15)

 善いことを、人に喜ばれるように行っていたら必ず良いことがある。私たちはそう教えられ、正直に信じて生きてきたはずです。でも現実は違います。不正がまかり通り、正直者が損をする仕組みに社会がすでに出来上がっています。

 常識や真理とか言われているものがいかに人を欺き裏切っているか、コヘレトはいやというほど経験させられています。なすべきことを行ったと自負しても、惨たんたる結果を招き、空しさが残ることは珍しいことではありません。コヘレトならずとも、「この空しい人生の日々」という悲痛な人生観に共感を覚えることがあるでしょう。この空しさから解放される道はあるのでしょうか。

 神を畏れ敬えば、現実を見る目が変わります。人の目には不条理に見えても、神は、人の知恵・常識・理解を超えた、真実な意志をお持ちです。神の知恵には、人には計り知ることができない深さ、高さがあります。「すべてを見極めた」と語るコヘレトの知恵より、さらに深く真実な神の思慮と意志に、今日も信頼して歩みましょう。

コントローラ

Copyright (C) 2009 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.