左/ イラストやデザインを担当した本・リーフレット
右/ イラストを担当した千葉市の仕事
Q どのような活動をしておられるのですか
A フリーランスのイラストレーターとしてイラスト・グラフィックの仕事をしています。本や雑誌の挿絵のほか、美術館やNPO、行政などが行なっている活動をわかりやすく、親しみやすく「伝える」ことを業務として行なっています。
Q 活動を始めるきっかけは何でしたか
A 4歳から18歳までソウルや上海で育った関係で、小さい頃より多文化や社会の変化について関心がありました。また、絵を描くことも好きな子どもでした。高校卒業後はイギリスの大学・大学院でイラストレーションを専攻し、ここでは技法や綺麗に描くことではなく、「何を」「どう描くか」という視点と思考について学びました。
イラストレーターは社会や物事を俯瞰して視覚化する仕事です。絵が好きだったことはもちろんですが、それよりも大学での視点や思考に関する学びや、外国人として育った「傍観者の目線」のようなものが役に立っている気がします。
Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか
A 「あなたの天を、あなたの指の業を、わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。そのあなたが御心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう、あなたが顧みてくださるとは」(詩編8:4-5)。
大学時代に中国青海省の小さな村を訪問し、電気のない土地の夜空を見上げた時に与えられた御言葉です。神様の大きさと自分の小ささをはっきりと示されたことを覚えています。今でもこの御言葉を通して自分の愚かさや小ささを見るときに、そこにくっきりと見えてくる神様の不変と忍耐と愛に励まされます。
Q 信仰者として心がけておられることがありますか
A とくに自分にとってチャレンジとなるような決断をするときに、どちらの選択肢を神様が喜ぶだろうか、と迷う時があります。わからないときは、どちらの選択肢を選んだ自分が、神様に喜ばれる自分で在ることができるだろうか、もっと極端に言うと、どちらの選択肢だと自分が知識や経験を拠り所とせず、神様を頼ることができるだろうか(頼らざるを得ない状況、とも言えますが)、と思いめぐらしながら祈ります。大きなチャレンジの時、まず神様と一緒に始めたことを忘れないようにしたいと思っています。
Q 活動をとおしてどんなことを目指しておられますか
A 私は自分の職業を、お客さんの伝えたいことが伝えたい相手にしっかり伝わるようにするデザインやイラストを言語とした「通訳」のような仕事だと捉えています。絵を描く仕事ですが、それ以上に人とのかかわりが大事な仕事です。人とかかわっていく中で、私自身が神様と出会う機会を与えられますし、デザインや経歴の話から信仰の話をする機会も与えられます。キリスト者として人と接していく中で、主がいてくださっていることを直接的にも間接的にも証していければと思っています。
Q リジョイスの「いのちのパン」コーナーへのご奉仕を通じてどのような感想を持たれましたか
左/ リジョイス2020年11月号 いのちのパンより
右/ twitter 一日いちパン(@inichi_1pan)スクリーンショット
A いのちのパンの挿絵を始める時、こう祈りました。
「挿絵をかく時間をあたえてください
み言葉と向き合う時間を与えてください
この世のものにフラフラしている、ちいさな薄っぺらい信仰しかないものですが、どうか実りあるものとしてください。
お金が頂ける仕事ではないかわりに、主よどうかあなたのことを深く知れる実りをいただける仕事としてください。
不平不満を言わないように、そこから遠ざけてください。」
少し続けてから、15年来のノンクリスチャンの友達に挿絵を見せると、随分と気に入ってくれました。いのちのパンのイラストをのせたツイッターをすすめられ、彼女と一緒にみことばのツイートをすることになりました。
毎日み言葉を彼女に伝える、重大責任を負うことになりましたが、不思議と毎日彼女と一緒に勉強するみことばが与えられています。
主が乗られた船に同乗して、どこに向かうのか楽しみにしています。
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