ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宣行です。
世界の各地で紛争が絶えません。そして、たくさんの人々が命を落としています。時々報道される死者の数の意味が、分からなくなってしまうほどです。どうして世の中から戦争がなくならないのだろうか、と考えるとき、しばしば、自分の心の状態を思い返します。
自分の一週間の心の状態を振り返ってみるとき、実に、様々な思いが起こっては消えていることに気づきます。たとえば、隣人との会話に傷つき、その隣人を悪者にして、その人が謝って来るまでは赦さないという心が、大きくなってきます。そうすると、自分の心から平和が消えていきます。
平和が消えた心は、さらに悪い方向へと向かいます。一向に謝ってこない隣人への憎しみの感情が湧いてきます。この感情が大きくなってくると、その隣人がうとましくなってきます。そのときふと、思うのです。自分のような人間が集まったとき、戦争に発展するのかもしれないと。
そのような私たちに、キリストは、聖書を通して語っています。「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)と。十字架の上で私たちの罪を償ってくださったキリストに心を向けるとき、私たちは、変わりやすい人間の平和ではなく、変わることのない神の愛という平和をいただくことができるのです。