あさのことば 2023年11月26日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

大宮季三(横浜中央教会牧師)

大宮季三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: 傷だらけの救い主



 おはようございます。横浜中央教会牧師の大宮季三です。
 今年もあっという間に残り一ヶ月ほどになりましたが、今年は、WBC、ワールドベースボールクラシックで、14年振りに日本が優勝するという、野球好きのみならず、日本中が感動した嬉しいニュースがありました。

 MVPに輝いた大谷翔平選手は、レギュラーシーズンと同じように野手と投手の二刀流で活躍し、決勝戦では、最終回に抑え投手として登板しました。野手として躍動し、その選手が最後にマウンドに上がる姿は、「泥だらけのストッパー」と評され、この言葉が話題になりました。本来、抑え投手というのは、それまでに試合には出場せず、ピカピカの綺麗なユニフォームで登場することが普通だからです。

 ところで、聖書の語る救い主は、本来は光輝く存在です。なぜならこの方は、世界を造られた神の子であり、天におられる方だからです。しかしこの方が、泥だらけどころではなく、鞭打たれ、荊の冠を被せられ、重い十字架を背負い、ボロボロになられました。

 聖書には、このように記されています。「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。」(フィリピ2:6-8)

 上から見おろす傍観者ではなく、自分の安全や立場をキープすることに固執する方でもなく、あなたのために、傷だらけになって十字架で死んでくださった方。それが、聖書が語る救い主、イエス・キリストです。

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