玉井宣行（所沢ニューライフ教会牧師）

メッセージ： 変わることと変わらないこと

　ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宣行です。
　私たちの住んでいる日本は、今、大きな転換点にあります。為替に見られる経済の問題、政治の影響力が低下している問題などなど、数え上げれば切りがありません。しかし、これらの問題を根本的に解決する手段を、見出せません。変わろうとしても変われないという問題に直面しています。

　聖書にも、変わることができないまま、大国に翻弄されたユダ王国の物語が記されています。この王国には代々、神を信じる王が立てられていました。しかし、隣国との関係で、神の力よりも、周辺の大国の軍事力や経済力に頼ろうとする、たくさんの王が現れました。

　ユダ王国は、変わることのない「神」という判断基準から、いかようにも変わってしまう人間の判断基準へと、軸足を移していきました。そして、どう変わったらよいかが分からなくなったのです。王国成立から約330年が経過したとき、ユダ王国は、大国バビロンによって滅ぼされました。

　聖書は、唯一の変わることのない、神という基準を示しています。そのお方は、私たち人間を創造し、天地を創造された神です。この神に軸足を置き、この神により頼む生活だけが、困難に直面したとき、どう変わったらよいのかを教えてくれるのです。問題が山積している中でこそ、この神を信じ、この神に軸足を置いて歩んでいただきたいと願います。